大阪市福島区吉野の医療法人 慶心会 なかやま眼科クリニック|阪神「野田」駅より徒歩3分、千日前線「野田阪神」駅より徒歩4分、JR東西線「海老江」駅より徒歩5分

多焦点眼内レンズをお考えの方へ

多焦点眼内レンズをお考えの方へ

白内障手術時に眼内に入れるレンズは、一般的には単焦点の眼内レンズのため、焦点(ピント)が合う範囲は、1点になります。このため、焦点が合わない距離は、老眼鏡などの眼鏡が必要になります。
この欠点を補うために登場したのが多焦点眼内レンズです。このレンズにより、遠近両用眼鏡のように、遠くと近くの両方にピントを合わせることができるようになりました。
当院で手術を受けられた方より、手術後の裸眼の視力が遠方1.5、近方も1.0となり、日常生活で老眼鏡が全く必要なくなり、大変満足しているとのお声も頂いております。
当院では、多焦点眼内レンズの特徴をよくご理解頂いた上で、ライフスタイルに合わせた最適な眼内レンズを、ご選択頂けます。

単焦点レンズでは手元はぼやけて見えます
単焦点レンズでは、手元はぼやけて見えます
多焦点では手元も文字が読めます
多焦点レンズでは手元も文字が読めます

手術費用

手術費用・レンズ代は自費診療となっています。術前診察、手術費用、術後1カ月間の診察・検査・投薬料も、上記金額に含まれております。

先進医療をご利用の方は、手術費用は保険会社より給付されます。詳細はご契約の保険会社にお問い合わせください。術前検査、術後投薬等は保険診療が適応となっています。

両眼60~90万円 (税込み)

※乱視の程度、瞳孔の大きさ、近見作業の程度等により、最適なレンズには個人差があります。ご相談の上、患者様のご希望にあわせたレンズをご提案いたしております。

多焦点眼内レンズの種類

屈折型

遠用レンズと近用レンズを組み合わせたレンズです。遠方を見るのに有意なデザインです。

Lentis M plus

Oculentis社製の分節状屈折型多焦点眼内レンズです。今までのレンズ構造とは違い、近用の部分がレンズの下方にある構造です。遠用と近用部の境界が少ないので、光学的な光のロスが少なくハロ・グレアが出にくくなっています。瞳の大きさに影響されず良好な近方視力も得られます。また乱視矯正用のレンズもあります。遠方、近方ともにくっきりと見たい方におすすめです。



回折型

同心円状の段差による光の回折現象を利用して、光を遠用と近用の2つ、または3つに分けます。遠方、近方ともによく見えるのが利点です。瞳の大きさにあまり影響されませんので、一般的に瞳の小さい高齢者にも安心して使用できるレンズです。

TECNIS multifocal

AMO社製の回折型多焦点眼内レンズです。後面が回折機構、前面が非球面となっているアクリルレンズです。光が入る配分が遠近半分ずつとなるので、瞳の大きさで見え方が左右されることはありません。像の歪みなどを補正するデザインで、近く用のレンズの加入度数は+4D【近用眼鏡+3.2D相当】です。中心固定が安定しやすく、光の乱反射により眩しく見えないようにエッジデザインされたワンピースタイプのレンズです。日本で先進医療として使用が認められているレンズです。

AcriLisa

Carl Zeiss Meditec社製のプレートタイプの回折型多焦点眼内レンズです。
他社で製造されていない強度近視用レンズなど幅広い度数をそろえています。
乱視矯正用のレンズもあります。

Fine Vision

PhysIOL社(ベルギー)から2011年に発売された、遠見と近見以外に、中間距離にも焦点を持つ3焦点型で、さらに乱視矯正もできるトリフォーカル眼内レンズです。
中間距離にもピントが合うことで、パソコン作業中のメガネも不要になったり、お買い物中に値札が見えやすい、ゴルフやテニスなどのスポーツも快適にできるようになりました。
材質は親水性アクリル、有害なブルーライトと紫外線をカットする黄色の着色レンズです。

エネルギーロスも10%程度と非常に少なく、夜間のグレア、ハローもほとんどでないため、夜間運転も安心して行えます。最も高性能で、合併症も少ない世界最高水準のレンズです。

IQレストア

Alcon社の回折型レンズです。照明の状況に応じて近くと遠くの焦点に適切な光量を配分する技術が採用されています。クリアーな見え方を向上させ、夜間の光のにじみ等の視覚障害が少ないように改良を行い設計されています。
照明条件や人間の日常の活動に基づいてエネルギーを割り当てる9段階の度数差から形成されており、遠近ともに高品質の視力を提供しています。
先進医療適応となっており、乱視用レンズもあります。

パンオプティクス

Alcon社のもっとも新しい先進医療適応初の3焦点レンズです。遠方から中間、近方まで途切れなく見え、エネルギーロスも少なくなっています。
さまざまな光の条件下での見え方を最適化するため、瞳孔径への依存を低減し、利用可能なすべての光の半分を遠方に配分し、残り半分の光を近方と中間に等しく配分しています。
快適な中間距離とは、コンピュータ作業やスマートフォンの使用、料理、メニューを読む、ゲームで遊ぶなどリラックスした腕の長さ(約60cm)で行う作業のことを指します。

パンオプティクスは40–80cmの連続した焦点距離が、これらの作業を行う上で快適な状態の実現をサポートします。乱視用のレンズもあります。

焦点拡張型

テクニス・シンフォニー

最新型の多焦点眼内レンズです。
焦点拡張型と呼ばれるタイプで、焦点深度を遠近ともに見えるように広げるデザインになっています。また色収差も補正することで従来に比べて、コントラスト感度の低下を軽減しています。
遠方から中間距離までの見え方がより自然で、デスクワーク中心のお仕事や夜間運転の頻度の高い方には適応しやすいレンズです。
一方、近方視がやや弱いので、読書が趣味など近方を重視される方には適応しにくい可能性はあります。

このレンズの登場で、これまで夜間運転やコントラスト感度が問題視された多焦点眼内レンズが、より多くの患者様のニーズに合ったレンズを選択いただけるようになりました。

ミニウェル・レディー

SIFI MedTech社(イタリア)で開発された従来の回折型や屈折型と全く異なる新しいタイプの多焦点眼内レンズです。
球面収差の原理を利用したレンズ光学構造により、近方視はやや弱いものの、コントラスト感度の低下が一切なく、遠方から中間距離まで連続して鮮明な明視域を保持することができ、かつての有水晶体眼にもっとも近い見え方を実現した眼内レンズです。

適応となる方
夜間に長時間の運転する方、暗い所でも鮮明に見たい方
テクニス・シンフォニーよりも、焦点深度が深いため、さらに手元も見やすくなっています。



当院での実績

60才、男性の方、両眼ファインビジョンで手術。
手術翌日より、遠方視力が1.5、近方視力も1.0で、どちらも良好な視力が得られています。パソコン作業やゴルフ、夜間の運転も、手術前と同じようにできており、読書も老眼鏡は全く必要なくなっています。
『若いときの見え方に戻った!』と、喜びのお声を頂いております。
65才、女性の方、両眼テクニスマルチフォーカルで手術。
手術翌日より、遠方視力が1.2、近方視力も1.0で、どちらも良好な視力が得られています。仕分けのお仕事は支障なく行えており、読書をはじめ、スーパーでのお買い物にも、眼鏡は全く必要なくなっています。『思い切って手術を受けて本当に良かった、人生が変わった』とのお声を頂いております。
  • 術後の見え方には、個人差があります。翌日からすぐに見える方もいれば、新しい見え方に慣れるために、数か月かかる場合もあります。
  • 全く眼鏡が必要なくなるわけではありません。読書や手芸などを好む方、生活スタイルによって、必要度合いには個人差があります。
  • 職業上夜間運転の多い方、近見作業の多い方(タクシーなど運転手、デザイナー、写真家など)、瞳孔径の小さい方、中等度以上のドライアイがある方、白内障以外の目の病気や身体の病気がある方は、ご相談の上、適応を判断いたします。

注意点と合併症

  1. 後嚢破嚢
    手術中に、眼内レンズを支える嚢の破れが見つかることがあります。 破嚢が起こると、状況によっては、多焦点眼内レンズを挿入できない場合があります。 その場合は、単焦点レンズに変更して挿入する場合もあります。
  2. 術後屈折のズレ
    手術の時に挿入する眼内レンズの種類(屈折型、回折型)や度数は患者とライフスタイルにより、事前に相談の上、術前検査の予測値により決定していますが、術前の予測値と狙いの屈折がずれる場合があります。ずれ幅が小さく、患者様の日常生活に支障がなければ大きな問題となりませんが、大幅に度数がずれて日常生活に支障が出る場合は、挿入した眼内レンズを摘出して、新たな度数の眼内レンズを挿入する場合や、レーシックによるタッチアップ(屈折矯正)手術が必要となる場合もあります。
  3. ハロー、グレア現象、コントラスト感度低下
    手術後、ハロー・グレアと呼ばれる暗いところで光がにじんだり、光の周囲がぼんやりと見えたりする症状や、コントラスト感度の低下(見え方の質の微妙な低下)がおこることがあります。手術後、徐々に慣れてきて症状がよくなることがありますので様子をみてください。
  4. その他の視機能低下
    手術、検査、診察上で問題なくても「ぼやける」、「かすむ」など原因不明のwaxy visionと呼ばれる症状があります。多焦点眼内レンズという複雑なレンズ構造のためとの報告もありますが、原因が分からない場合もあります。対応が難しい場合もありますのでご了承ください。場合によっては、挿入した多焦点眼内レンズを摘出して、単焦点眼内レンズに交換する場合があります。
  5. 左)多焦点眼内レンズでは、夜間、ライトがぼやけたり、にじんで見えることがあります。 数か月すると、慣れて気にならなくなる場合がほとんどです。

詳細は、御来院の上、お気軽にご相談ください。
多焦点眼内レンズにより、遠くも近くも見えることで、見え方の質(Quality of Vision)と、生活の質(Quality of Life)をより高く向上させ、明るく充実したものにしていきましょう。

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クリニック情報

● 診療時間

診療時間
午前  9:00~12:30
午後15:00~18:30 手術

休診日 土曜午後、水曜午後、日曜、祝日、年末年始
※手術・・・火曜日の午後は、手術予約の方のみ

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大阪市福島区吉野1-21-7
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