手術のご案内
先行使用となる「最新の多焦点眼内レンズ「Clareon Vivity(クラレオン ビビティ)」の取り扱いを開始しました
新しいコンセプトの多焦点眼内レンズである「Clareon Vivity(クラレオン ビビティ):Alcon社」が先行使用施設として当院でも使用可能となりました。
最新技術の波面制御型(焦点深度拡張)という新しい眼内レンズで、夜間に光が滲んで見えたり、眩しく感じることがとても少ないのが特徴です。コントラスト(くっきり感)も非常に高いため、保険適応の単焦点眼内レンズと遠方の見え方はほとんど同じで、今までより多くの方に適応できるレンズです。
当院では、保険適応である単焦点レンズから、選定療養・自由診療の多焦点レンズまで幅広く白内障手術を行っております。
ライフスタイルに合わせて、レンズを自由に選択することができ、高い満足度に繋がり、受けて良かったとのお声を多数頂いております。
●白内障とは
かすむ、二重に見えるほか、まぶしく見えたりします。信号や人の顔が見えずらくなる、転倒の危険性が高くなるなど、日常生活の質も低下していきます。適切な時期に手術を行いましょう。
●白内障手術とは
混濁した水晶体を取り除き、きれいなレンズを眼の中に入れる手術です。
近年、眼内レンズの進歩により、白内障と同時に、『老眼』も治療が可能となりました。それが、多焦点(たしょうてん)眼内レンズです。
遠方と近方の両方にピントが合うため、テレビや車の運転、スポーツ、旅行など、遠方が裸眼で見える上に、パソコン、新聞、読書、お化粧、携帯電話などの近方作業も、『老眼鏡が必要なく、裸眼で』見ることができるようになります。
当院では、厚生労働省より認可されたレンズはもちろん、世界最高水準のレンズでの手術も可能です。手術の実績も多数あり、良好な結果も得られていますので、皆様に安心して手術を受けて頂いております。
仕事の内容や趣味など、生活スタイルに合わせて、最適な見え方になるよう眼内レンズを選択していきましょう。
●白内障手術の流れ
- 術前検査
- 術前診察
- 手術当日
- 術後診察
- 定期検診
約1か月前
手術に必要な検査、採血検査を行います。
手術の内容、合併症について説明を行います。
約4・5日前
手術前の抗菌薬の点眼を処方します。
手術は、毎週火曜日の午後からです。
手術時間は15分程度です。十分な休憩後に、ご帰宅して頂きます。
手術の翌日(水)、2日目(木)、3日目(金)に診察があります。
両眼の場合、翌週も同様な通院が必要です。
術後1週間後、以後は1か月毎に、定期検診が必要となります。
●手術方法
●点眼麻酔にて行います。手術時間は、約15分です。
●2.4㎜の小さな傷口のため、痛みはほとんどありません。
●混濁した水晶体を取り除き、嚢の中に眼内レンズを挿入します。
●術後は一晩、眼帯を装用します。翌日から日常生活が可能です。
眼内レンズには「単焦点」と「多焦点」があります。
●単焦点レンズ
従来から白内障手術で使われているレンズです。焦点が1ヵ所のため、遠く、または近くのどちらかが見えます。術後は、遠用眼鏡や老眼鏡が必要になります。
[長 所]
・はっきりと見える
・健康保険が適応となる
[短 所]
・見える範囲がせまい
・老眼鏡が必要となる
●多焦点レンズ
光の屈折や回折などの性質を利用して、遠方と近方の2ヵ所、または遠方・中間・近方の3ヵ所に焦点があるレンズです。手術後は、遠方だけでなく、手元も眼鏡をかけずに見ることができます。老眼も白内障と同時に治療ができるレンズです。
[長 所]
・術後は裸眼で生活が出来る
・老眼も治療ができる
[短 所]
・夜間はハロー、グレアが生じる
・追加費用がかかる
●多焦点眼内レンズの種類
◎保険適応・選定療養のレンズ
[ シンフォニー ] 老眼を軽減する多焦点眼内レンズです。
エシェレット回折デザインの「焦点深度拡張型」の眼内レンズです。
遠方から中間にかけて、連続的に焦点が拡張して形成され、視力の落ち込みがない自然な見え方になります。
近用手元は約80cmまで焦点が合うため、生活の中での老眼鏡の使用頻度を減らすことができます。
読書やスマホなど30cmの距離では、老眼鏡が必要になります。
遠方から中間距離を中心に活動的で、自然な見え方を求めている方、必要に応じて老眼鏡の装用を前提とする場合は良い選択肢の一つとなります。
[ ビビティ ] 老眼を軽減する多焦点眼内レンズです。
ビビティは、「波面制御型・焦点深度拡張レンズ」と呼ばれる新しい眼内レンズです。
遠方から中間まで、焦点範囲が幅広く拡張され、なおかつ単焦点レンズと同等のコントラスト感度(鮮明度)を実現しています。
「波面制御テクノロジー」という最新の技術により、光のロスが少なく、効率のよい見え方になっています。
生活の中での老眼鏡の使用頻度は少なくなりますが、近方距離は、状況に応じて老眼鏡が必要になります。
遠方から中間距離を中心に活動的で、自然でクリアな見え方を求めている方、必要に応じて老眼鏡を装用してもよい方に適合しています。
[ パンオプティクス ] 白内障と同時に、老眼も治療ができる多焦点眼内レンズです。
遠方、中間、近方と、3つに焦点がある多焦点眼内レンズです。遠くの視力に加えて、近方から中間(40~80cm)において、連続してピントが合うため、どの距離にも良好で鮮明な見え方になっています。
パソコンやスマホを多用するオフィスワークや、テレビの視聴や運転、料理、スポーツなど、老眼鏡をほとんど必要とせず生活が可能で、幅広い現代の生活に適合しています。
乱視用のレンズは、軸が回転しにくいデザインを採用し、精度の高い乱視矯正も実現しています。
日常の様々な条件下でも快適に見えるため、スポーツや旅行を楽しむようなアクティブな方にもお勧めできる多焦点レンズです。
[ ファインビジョン ] 白内障と同時に、老眼も治療ができる多焦点眼内レンズです。
遠方、中間、近方にピントが合う3焦点の多焦点眼内レンズです。遠方と、近方(35cm)から中間(70cm)においてピントが合い、老眼鏡を掛けずに、ほとんどすべての日常生活が可能です。
遠方、中間、近方のバランスが非常に良く、近方距離が日本人の生活に最も適したレンズとなっています。
レンズは、「アポダイズド回折」デザインで、中心から外側に向かって、近方から遠方に光量が振り分けられる回折構造をしています。これにより、夜間での瞳孔の大きさに合わせた光量を確保できるため、夜間でも良好な視界を得ることができるようになっています。
遠方から近方まで、様々な光の条件下で安定した見え方を提供するため、なじみやすく、満足度が高いレンズです。
読書やスマホ、細かな手仕事から、パソコン、料理、夜間の運転、ゴルフやテニスなどのスポーツまで、幅広く様々な場面に適合した世界的に評価の高い眼内レンズです。
◎自由診療のレンズ
[ レンティス MプラスX ]
白内障と老眼を同時に治療ができ、かつクリアな見え方が期待できる多焦点眼内レンズです。
レンティスは、上方が遠用、下方が近用のプレート型の屈折型球面レンズのため、遠方・近方ともに、クリアで鮮明な見え方になっています。
接合部は光学的に非常になめらかであるため、他の3焦点レンズと同等の中間距離の視力が保持されており、また、遠近両用のメガネのように、視線を上下に動かさなくても、距離を意識することなく自然にピントが合うようになっています。
スマホやパソコンなど、近方作業が多い現代において、遠方と近方の両方が鮮明に見えることが最も満足度が高くなるため、現時点で、最も高性能な世界最高水準のレンズとなっています。
屈折型の構造のため、光学的損失が5%程度と極めて少なく、グレア(光がまぶしく感じる)、ハロー(光がにじんで見える)が起こりにくく、コントラストの感度も低下することなく、明るく鮮明に見え方になっています。
完全オーダーメイドで、一人一人の目に合わせて0.01D刻みのレンズが作成されます。正確な屈折矯正、乱視の矯正、LASIK後の屈折矯正なども行なうことができ、自分の目に一番適した眼内レンズを手に入れることができます。
[ インテンシティ ]
白内障と老眼を同時に治療ができ、5つの焦点距離で見る多焦点眼内レンズです。
世界で初めて「遠方、遠中、中間、近中、近方」の5つに焦点があるレンズで、これまで以上に日常のあらゆる活動をカバーしてくれる見え方が期待できます。
Hanita社の特許技術であるDLUテクノロジーによるフーリエ変換に基づいた回折構造で、従来の回折型3焦点レンズよりも光利用の効率が高いのが特徴です。
そのため、光エネルギー損失は6.5%と非常に少なくなっており、外界から入った光を最大限有効活用することで、コントラスト感度が高く、明るい見え方を実現しています。
これまでの2焦点や3焦点眼内レンズよりさらに進化し、遠距離~40㎝の全距離でスムーズな見え方を実現できる“5焦点”眼内レンズであることが最大の特徴です。
これまでのレンズではカバーしづらかった中間の距離も視力が落ち込むことがなく、より生活の質・視覚の質を高めてくれるレンズです。
●レンズによる見え方の違い
※横にスクロールできます
年齢や仕事内容、生活スタイルにあわせて最適なレンズを選択していきましょう。
●手術費用
◎単焦点レンズは、すべて保険適応です。
自己負担割合(1~3割)に応じた費用が必要です。
年齢や収入に応じて、高額療養費制度が適用されます。
- 1割負担の場合、
片眼 約17,000円 両眼 約18,000円(※) - 2割負担の場合、
片眼・両眼とも 約18,000円(※) - 3割負担の場合、
片眼 約50,000円 両眼 約100,000円
※高額療養費制度が適応されています。
◎選定療養の多焦点レンズの場合は、A)保険適用の自己負担分と、B)多焦点レンズ費用の両方が必要となります。
A. <白内障の手術費用>
保険適応のため、単焦点の場合と同額です。
B. <眼内レンズ費用>
選定療養のためレンズ代は自費となります。
レンズの種類、乱視の有無によって、費用が異なります。
◎レンティス Mプラス X、インテンシティは、自由診療となります。
手術および術後1ヶ月間に必要な検査・点眼費用が含まれています。
●お支払い方法
◆保険適応の自己負担費用は、手術当日、受付にてお支払いください。
◆選定療養および自由診療の費用は、術前診察日までに、お支払いください。
◆お振込の場合は、下記までお願い致します。
三菱UFJ銀行 野田支店
普通 0162119 イ)ケイシンカイ
※お振込み後は、当院までご連絡をよろしくお願い致します。
◆各種クレジットカードもご利用できます。
●各種制度のご案内
選定療養制度とは
選定療養とは、保険外併用療養費制度に基づいて、追加費用を負担することで、保険とあわせて保険適用外の治療を受けることができる医療サービスです。
当院の多焦点レンズは、選定療養として厚生労働省より認可されています。
高額療養費制度とは
同月の医療費の自己負担額が、一定の金額(自己負担限度額)を超えると、窓口での支払いが免除される制度です。
マイナンバーカードによる受付の際に、利用申請が可能です。
事前に「限度額適用認定証」を申請の上、取得しておく方法もあります。
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医療費控除
保険適用の自己負担費用は、医療費控除の対象ですが、選定療養の多焦点レンズ費用は、医療費控除の対象外となっています。
自由診療の費用は、全額、医療費控除の対象です。
医療費控除を受けるためには、確定申告が必要となります。
生命保険
当院での手術は自由診療も含めてすべて、生命保険の「入院給付」と「手術給付」の対象となっています。保険会社の診断書を手術後にご提出してください。
ご質問・ご不明な点があれば、お電話にて、いつでもお気軽にお問い合わせください。