大阪市福島区吉野の医療法人 慶心会 なかやま眼科クリニック|阪神「野田」駅より徒歩3分、千日前線「野田阪神」駅より徒歩4分、JR東西線「海老江」駅より徒歩5分

色覚異常

色覚異常

当院では、石原式色覚検査とパネルD15検査により、色覚異常の診断が可能です。

〔石原式色覚検査〕

〔パネルD15検査〕

色覚異常と診断された方へ

●色覚異常の特徴と対策

色覚異常が強度であっても、基本的に日常生活に支障はありません。
ただし、薄暗いところ、瞬時の判断を必要とする場合、見るものの面積が小さいとき、鮮やかさの低い中間色などは、色を間違うことがあり、学校や職場で失敗したり、誤解を生じる場合があります。
色の誤認を回避する原則は、色で見分けないことです。明暗、物の名前や形、文字、材質の違いなど、色以外の情報を利用するようにしてください。

●色覚異常者の見え方

色覚異常の人がどのように見ているかは、色は感覚量のため、第3者が理解することは非常に困難です。
基本的には、ある2つの色が非常によく似た色に見え、色覚異常者では区別できなくなります。
緑色を茶色に間違えることがありますが、緑がいつも茶色に見えるのではなく、形や明るさ、色の面積など周囲の状況によって、ある時は茶色に、ある時は緑色に、また別の時は灰色に見えたりもします。
また、赤や緑が灰色っぽく見えるだけではなく、逆に灰色が赤や緑に見える場合もあります。

また、明るさ,鮮やかさが同じ程度でも、緑,赤の違いで区別している2色は大変似ていることになります。 具体的にいうと、オレンジと黄緑は、黄色に緑と赤をそれぞれ加えた色でできています。このため、オレンジと黄緑は、色覚異常者にとって、区別が困難な色の組み合わせとなっています。
他にも、深緑と茶,青と紫,ピンクと白,緑と灰色,濃い赤と黒,ピンクと水色などです。下記のような間違えやすい色の組み合わせには、注意が必要となります。
■紅葉と鳥居
■お肉の焼け具合

●日常生活で注意すること

薄暗い所よりも、明るい環境下でゆっくり見てください。
冷蔵庫や戸棚の中など、うす暗いと色を間違えやすいので、照明を明るくしましょう。
箸、タオル、歯ブラシなどは、手触りやかたち、模様など、色以外の情報で見分けられるようにしましょう。

●学校生活で先生が注意すること

色の見え方が他人と異なる児童生徒にも不都合のないよう、教育活動の全般にわたって児童生徒に接することが重要です。児童生徒が特別視されたり劣等感を抱いたりすることのないよう常に配慮し、将来に希望をもち、自己の個性・能力を伸ばすことができるよう指導してください。
色の判別を要する掲示物、スライド、コンピュータなどの教材は、一画面に用いる色の数をなるべく少なくして、できれば、3色までが適切です。明暗、大きさ、模様を変えたり、色名を告げたりするなど、色以外の情報を加えてください。
黒板では、白と黄のチョークを主体に使い、赤、緑、青、茶色などの暗い色のチョークの使用を避けてください。
小学校低学年では、色を用いての学習が多くなっています。数の認識、地図の読み取り、グラフの色分け、植物や動物、地層、化学反応なども判別困難な場合があります。

●就職の際に注意すること

中学校以降では、進学、就職を考えるにあたり、業務内容や適性にあわせた検討も必要です。
一部の業種や資格(警察官、自衛官、消防官、航空業務、電車の運転士など)では厳格な色覚の制限が設けられています。一般企業では、就業不可能な職種はほとんどありませんが、小さな失敗や困難が生じる可能性はあります(印刷、塗装、野菜、魚の鮮度の選定など)。まずは、本人の希望・意思を尊重しましょう。
普通自動車の免許は、ほとんどの場合取得できます。自分の色認識の特徴を把握し、色の見分けが困難な場面で慎重に行動すれば、大きな問題とはなりません。

●遺伝について

色覚異常は遺伝性疾患です。
最も多い先天赤緑色覚異常は、男子は20人に1人、女子は500人に1人の割合で発生しています。
父親と母親のどちらかの遺伝子に起因する場合と、両親が正常でも色覚異常となっている場合とがあります。

●治療について

有効な治療薬はありません。
色補正をするソフトウェアや眼鏡等では、改善も不可能です。安易なご使用はおすすめできません。
色覚は、その人の生き方を左右するたくさんの条件の中の一つにすぎず、色覚に異常があるからといって人生が決定づけられることはありません。色覚の異常を自分という人間を形づくる一要素として受け入れ、劣等感やマイナス思考を排除することが、より充実した生活を送るコツと言えます。
自分の色覚の特性を知っておくことが生活の上で最も重要です。

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