飛蚊症
目の前に虫や糸くずなどの「浮遊物」が飛んでいるように見えることがあります。これを、蚊が飛んでいるように見えるため「飛蚊症(ひぶんしょう)」といいます。
飛蚊症の原因
生理的なものと病的なものがあります。
加齢に伴い硝子体はゼリー状から液状への変化し、硝子体は次第に収縮して網膜から剥がれます。この時に眼内に飛散した濁りの影が飛蚊症の症状をもたらします。ほとんどは生理的な現象で、若年者でも強度近視の方は早く始まります。
病的飛蚊症の原因は、網膜に穴があく(網膜裂孔)、網膜がはがれる(網膜剥離)、炎症(ぶどう膜炎)などです。
この場合は、原因を取り除く手術やレーザー等の治療が、早急に必要になります。
飛蚊症の検査
眼底検査にて網膜の状態をくわしく調べます。
検査の前に目薬をさして、瞳孔を開きます。検査は20~30分程かかります。
まぶしくて手元が見えない状態が2時間程続きますが、自然に戻っていきます。お帰りの際は、車の運転はできません。
レーザー治療
網膜裂孔と診断された場合、直ちにレーザー治療を行います。
治療時間は、約5~10分で、痛みはほとんどありません。
飛蚊症に気付いたら、その原因が生理的なものか、病的なものか自分で判断せず、まずは眼底検査を受けてください。